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Last UP Date:2014-06-29
岩見沢新産業支援センターが始動/2004-04-01
 岩見沢市有明に、2月中旬から岩見沢市新産業支援センターが稼動を始めている。
 事業費は6億3600万円、3階建鉄骨造でインキュベーションルーム5室(16平方m)、レンタルオフィスを2室(60平方m)、機材室のデータベースルーム6区画などを持ち、新事業をてがけるIT分野のベンチャー企業等を収容する。
 入居対象は「地域における新産業の創出に資すると認められる研究、開発又は事業化を行おうとする方」とされており、現在までに入居を予定している企業はエイチ・アイ・エス(東京)、ハドソン(札幌)、サイビスネットジャパン(東京)、ソーシャルエイドリサーチ(岩見沢)、PCサービスステーション(札幌)の5社。残るブースも「交渉が進んでおり、近々固まる方向」(同市・3月31日現在)という。
 3月26日には、入居予定企業、新事業に挑むIT企業等11社と大学等関係機関39団体により、新たなビジネスに関するプレゼンテーションも行われた。
「プレゼンテーションには市内の経済人も多数訪れ、『ためになった』との感想も聞こえていました。名刺交換の時間もとったので、今後の展開に向けて大きな参考になると同時に、新事業の芽そのものも芽生えたのではないでしょうか」(同市・地域情報化推進室)
 岩見沢市はすでにITビジネス特区に認定され、光ファイバーによる高速通信網と衛星利用による5GHz帯の通信システムを保有している。将来展望として、リアルビジネスとITを組み合わせた新産業の創造に向かうのは当然のこと。
 同市経済部の日浦正広部長は、
「市はITビジネス特区に認定されており、企業集積も進んできています。とはいえ地域構造の改革も大きな課題。当然、ITを活用した地場産業の振興・高度化と、今回のIT企業誘致とは1セットと考えています。岩見沢―札幌間の光ファイバー回線など、幸いインフラは整っております。今後これらのインフラを活用して、コストの低さや立地の距離による情報の安全性確保など、どう北海道ならでは魅力を構築していくかが課題です。“新産業支援”といっても生まれたばかりですから、いきなり新たなビジネスに結びつくわけではないですが、今後に期待していてください」
 と、静かに自信を湛える。
拝 映輔
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