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Last UP Date:2014-06-29
自家製「豚丼のタレ」を全国に・ドライブインいとうの「からまる味な名人」/2004-10-26
 十勝支庁管内清水町の国道274号沿いに、ドライブインが1軒立っている。ここの自慢は、1973年の創業以来、その味を変えずに守り続けている豚丼だ。
 この豚丼のタレを家庭でも楽しめるようにとボトルパッケージにして発売したのが、ドライブインいとうの「からまる味な名人」である。
 タレは醤油ベースに糖類、塩、酒に本みりん。出汁として昆布、鰹に各種香辛料を使ったごく普通のタレだが、仕込みに約5時間かかり、ボトリングも自店で行っているため、1日2回の製造が手一杯という手の込んだ品である。また、保存料の類は使用しておらず、消費期限は製造後約2ヶ月だ。
 ドライブインの店主である(株)丸三伊藤商店の伊藤英人社長は、
「十勝で豚丼が興ったキッカケは、恐らくうなぎの蒲焼きを地元で食べたいという欲求からではなかったかと、私は推測しているんです」
 という。
 このタレの源流は、の趣味の“食道楽”から始まる。若い頃、仕事柄全国を飛び回っていた伊藤社長は、旅先で美味しいものを食べるのが趣味だったという。その中で最も印象に残ったのが、東京神田で食べたうなぎの蒲焼きと、十勝帯広で食べた“ぱんちょう”、“新橋”の豚丼だったのだそうだ。
 数年の試行錯誤を経て、苦労を重ねて出来あがったこのタレも、豚丼だけではなく魚の照り焼きや蒲焼き、角煮やキンピラなどに良く合い、バーベキューなどのつけダレにも用いることが出来るという。
「このタレを使うと、簡単に料理が出来あがるだけでなく、フライパンなどに敷く油も不要になるため、結果的に健康的な料理が出来上がります。30年変わらぬ味を守り続けた豚丼のタレ、今後は家庭の台所の良きパートナーになっていってくれれば嬉しいですね」(伊藤社長)
 すでに同社には、本州の有名百貨店などからオーダーも入って来ているというから、もしかするといずれ近くで目にとまるかも知れない。
 下記ウェブサイトでは、「からまる味な名人」(1本200ml・840円)と、同じくボトルタイプのタレ「豚丼名人」(成分・内容・価格とも同)、豚肉との詰め合せ「豚丼セット」など、各種商品の通信販売も行っている。
●(株)丸三伊藤商店(ドライブインいとう)
 上川郡清水町字熊牛90
 Tel.01566-2-5141
 Fax.01566-2-5365
 http://www.butadonmeijin.com/
写真:上:豚丼名人(左)とからまる味な名人(右) 写真:下:伊藤英人社長
拝 映輔
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