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Last UP Date:2014-06-29
道産米のパン+和風具材でつくる「おにぎりパン」・シロクマ北海食品(れもんベーカリー)/2004-11-01
 シロクマ・北海食品(株)(札幌市中央区本社、荒川伸夫代表取締役社長)は、直営店「れもんベーカリー」で10月より「おにぎりパン」を発売している。
「おにぎりパン」は、三角形のおにぎり型をした、ちょっと大きめの惣菜パン。表面には海苔を張り、具は「ごま昆布」と「チーズおかか」の2種類ある。パンは、2000年頃から同社が研究開発してきた道産米による「米パン」である。価格は1個126円。
 開発に携わった、同社の川中龍雄常務取締役製造部長は言う。
「米パンならばおにぎりの具材も合うのではないか、惣菜パンとしての可能性が広がるのではないかと考えたのが、発想の原点です。開発には約1ヶ月かけ、2種類の具で製品化しました。米パンは腹持ちが良く、和風の風味があって甘味が強いという特徴がありますので、おにぎり用の具材が合いやすいんです。価格の126円は、もちろんCVSのおにぎりを参考にしています。もう少しコストがかかっているのですが、お子様でも小遣いの中から買うことができるようにと、お店の他のパンも価格を抑えています。パンのおにぎりにするか、ご飯のおにぎりにするか、お客様には純粋に選んで頂きたいですしね」
「れもんベーカリー」は1997年に開業した。“地麦パン工房”と看板に掲げている通り、道産小麦パンと道産米の米パンを主体にした店づくりである。
 パンは、総勢約90種類。普通のベーカリーは約40~50種類というから、ほぼ倍の種類を揃えている。昼には具だくさんのスープとミートオムレツ、パン食べ放題をセットにしたランチセット(504円)も提供している。店舗には惣菜専門の料理人がいて、惣菜パンの生地も中身も、全て手づくりだ。毎月、この90種類の中から4種類ほどを入れかえるため、毎日の製品開発には余念がない。
 いま、川中氏は11月の発売を目指して「肉まん」を開発中だ。
「道産小麦と天然酵母で生地を作り、中華まんを作ってみようと思っています。おにぎりパンも、新しいバリエーションを考えています。梅のペーストを混ぜた和風ものや、トマトやベーコンを入れてピザ風というのも考えています。パン生地ベースだからこそ、可能性が広がる部分も多いはずなんです。ただ、むやみに新しいもの開発しても買って頂けなければ無意味な自己満足になってしまう。売れ行きを見ながら価格や中身をどう変えていくか、パン職人には思案のしどころです」
 道産素材を可能な限り使うというのが、同店の方針。おにぎりパンも肉まんも、当然道産小麦・道産米製で、具材にも可能な限り道産品を使っている。
「れもんベーカリー」のウェブサイトでは、一部のメニューについて通信販売も行っている。
●れもんベーカリー(シロクマ・北海食品(株))
 営業時間9:00~19:00・水曜定休
 〒062-0033
 札幌市豊平区西岡3-1
 Tel.011-836-6080
 Fax.011-836-6080
http://www.lemonbakery.com/
写真:上:おにぎりパン(チーズおかか) 写真:中:れもんベーカリー 写真:下:川中龍雄常務
拝 映輔
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