10/30・NPO北海道自然エネルギー研究会設立総会開催/2004-11-04 |
10月30日、NPO法人北海道自然エネルギー研究会の設立総会が北大農学部内で開催され、企業・団体14社、個人51人の参加を得て設立が決まった。 会長には北大農学部の浦野慎一教授が就任、同松田従三教授と(株)リポート・サービス北海道の西田親文社長が副会長に、事務局長には道立江差高校の日下哉教頭が、それぞれ就いた。 もともと同研究会は、任意団体として2001年4月に法人8団体、個人5人で設立され、書籍の編集出版やセミナーの開催、ワークショップの開催などの活動を行ってきた。今回のNPO化は、道経済産業局や道など、所管の各行政機関から、「ある程度の規模で安定的に活動を継続するためにも、法人格を取得した方が良い」とのアドバイスを得たため。 事務局長の日下氏も、 「私は高校生たちと一緒に手づくり風車の製作や“風の地図”づくりなどを行って来ました。そのうちこの研究会に関わるようになり、事務局長を仰せつかったわけです。情報交換や技術交流のチャンスは、自然エネルギーに関わる人たち全員が求めていました。体制は任意団体時代と変わらない“浦野―日下”体制。いままで以上に積極的な活動ができるのではないかと考えています」 と語る。 設立総会に先立つ記念講演では、松田教授の司会に沿って浦野教授が北海道の冷熱エネルギーについて、西田社長が風力エネルギーの活用についてそれぞれ講演し、 「自然エネルギーの研究は、いままで広い道内で個人がそれぞれ取り組んでいる状況。何らかの知見があっても、それが全道に普及しにくいのが難点だった。今後はこの研究会が横断的に情報を収集し、産学官各方面の関係者に対して情報発信ができるようになる」(浦野氏) と、期待や抱負を述べた。 今期2004年度の同研究会の活動計画では、まず11月20日(土)にワークショップ(沼田町・雨竜町)およびシンポジウム(北竜町)を開催、ニュースレター『北海道の自然エネルギー』を年2回刊の予定で編集・発行、初心者向け普及書『環境を守るための自然エネルギー読本』の企画・発行準備を進める。 「大学や研究機関の関係者、自治体、個人、企業と産学官民が揃う珍しい構成になりました。これは自然エネルギーに対して全体的な要求の高まりだと思います。この構成にふさわしい組織と体制を創っていこうと考えています」 と、日下事務局長は力を込める。 ●NPO北海道自然エネルギー研究会 札幌市手稲区手稲山口584-6
写真:左より浦野慎一会長、松田従三副会長、西田親文副会長 拝 映輔
|
|
ニュース一覧
インタビュー一覧
コラム一覧
連載小説一覧
TOPに戻る
|