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Last UP Date:2014-06-29
安価な国際IP電話サービスを提供 パドレ・インターナショナル(千歳市)/2004-04-20
 千歳市内に、IPを利用した安価な国際電話サービスを提供している会社がある。㈲パドレ・インターナショナル(資本金300万円、社長・伊東正路氏・32)の「スマートコール」システムがそれだ。
 このサービスには特徴が3つある。
 第1にプロバイダを選ばないこと、第2に通話料金にプリペイド方式を採用し、安価な料金体系を実現したこと。第3に発信専用電話サービスであることだ。
 システムは専用電話機をネットワークに接続するだけ。専用電話機は、本体価格15000円+登録事務手数料1000円(5月31日まで本体価格10000円のサービスキャンペーン中)で入手できる。基本料金はゼロ、通話料は1ポイント250円として最低10ポイント分以上を銀行振込か郵便振替で払い込むプリペイド方式だ。
 必要なインターネット環境はADSLであることのみ。ADSL回線はどのプロバイダでも良く、BASE-Tケーブルで電話機に直接接続できればOKだ。
 伊東社長は言う。
「私自身、留学や航空会社勤務などで外国に友人が大勢おり、通話の機会も多い。一方で国際電話は非常に高いという印象を持ち続けていました」
 目を付けたのが米国で長距離電話サービスを手がけていたエレファントトーク社。今回の「スマートコール」サービスのバックボーンシステムだ。
 パドレ社が「スマートコール」に加えた工夫は、まずVoIPサーバーを米国ロス・アンゼルスと中国・香港に設置し、そこを回線交換起点として世界を結ぶことだった。
「日本の国際回線は高いんです。いま最も利用されているのはKDDI回線ですが、これを使うと日本―中国170円/分(KDDI平日昼間0800~1900)になります。他社のIP-phoneも同様の理由で日本―中国32円/分(ヤフーBB・24時間同一)と若干高い。この部分を専用線で海外に持ち出し、外国の国際回線を自動最適化して利用することで、スマートコールでは日本―中国7円/分を実現しています。主にアジア太平洋地区は香港ルート、アメリカ周辺諸国へはロス・アンゼルスルートへと振り分けています」(伊東氏)
 同様に日本―香港7円/分、同韓国、ドイツ、オーストラリア10円/分、ロシア30円/分と、他社国際回線の約10分の1~25分の1という料金体系を実現している。
 また、同様に販売管理コストなどの圧縮策としてプリペイド方式を導入した。
「料金計算や請求事務などに膨大な経費をかけるより、プリペイド方式にしてコストを圧縮し、利用者への還元を考えた方が良いはずと思ったんです」(伊東氏)
 こちらは振込用紙をクレジット購入申込書に貼付して同社にFAX送信することで、即日クレジット加算される(金曜振込分は翌週月曜加算)。クレジットデータは電話機自体が保持しており、減算方式で表示されるため、利用可能な残り時間もわかりやすい。
「卓上型ではありますが、電話機自体は電池でも駆動するので、可搬性もあります。友人の家に行って『国際電話するから電話を貸してくれ』とは言いにくいですが、『スマートコール』を持てば友人に料金負担はありません」
 と、伊東社長は笑う。
 もちろん、同社ではADSLの設定代行(道央圏のみ・別料金)も行っている。詳細は問い合わせ頂きたい。
■パドレ・インターナショナル
千歳市千代田町5-1-8 東宙ビル
Tel.0123-34-8510
Fax.0123-34-8511
拝 映輔
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