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ジェイコム札幌・11月からデジタルTV配信・2005年春にIP電話サービス開始/2004-11-10 |
(株)ジェイコム札幌（札幌市豊平区本社、福田勝三代表取締役社長、資本金88億円）は、11月10日に本社で記者会見を開き、11月より同社のケーブル網を使ったデジタルTV放送「J-COM TVデジタル」を開始したと発表した。同時に、IP電話サービス「J-COM Phone」も2005年春よりサービスを開始することを明らかにした。
J-COM TVデジタルは、今後2006年に開始される地上デジタルTV(NHK・民放計7局)を睨み、BSデジタルやCSデジタルなどのコンテンツをデジタル配信できるようにしたもの。セットトップボックス(STB)チューナーを専用のものに交換するだけで、「スター・チャンネルハイビジョン」などのCS系コンテンツをはじめ、CS44波+有料11波、BS8波+有料2波、BSラジオ・データ放送など、計130チャンネルがデジタル放送として楽しめる。2006年の地上デジタル放送開始の際も、家庭のTVやアンテナを地上デジタル放送対応機器に代えなくても、このサービス利用者は地上デジタル放送を受信できるという。
さらに電子番組表(EPG)によるリモコンでの番組検索や個別に番組が購入できるペイ・パー・ビュー(PPV)、さらに今後はビデオ・オン・デマンド(VOD)やデータ放送など、コンテンツや各種サービスも充実してくる予定だ。
J-COM Phoneは、ジュピターテレコムのグループ各社でコンテンツ配信等に利用されているケーブルインフラを利用して、高品質・低料金で固定電話サービスの提供を行うもの。
従来の“050”から始まるIP電話サービスと違い、NTT東西各局の固定電話や“110”“118”“119”などの緊急電話、携帯電話やPHSなど、あらゆる電話サービスにアクセスでき、電話番号も現在利用しているものがそのまま利用できるという“プライマリ”品質の電話サービスとなっているのが特徴である。月額基本料金は1397円(税込)であり、2回線目以降は半額の698円(税込)となる。いま話題となっているNTTの“加入権”(施設設置負担金)7万2000円などは、当然存在しない。
 これらの新事業について、ジェイコム札幌が属するJ-COMグループ統括運営会社、ジュピターテレコム事業開発部の高橋邦昌次長が解説する。
「魅力的なサービスによって新規加入者の獲得を図ると同時に、顧客満足度の向上による解約防止や複数サービスメニューの加入によるARPUの増加、衛星やFTTH、ADSLなど競合他社との差別化などを目指しています。すでにサービスエリア居住世帯の約3割、全国で約160万世帯の方に当社のTVに加入して頂いております。このデジタルサービスの開始で約4割の加入を目指します」
電話事業については、同じく地平茂一次長が、
「札幌地区から東京や九州など当社のサービスエリア内のサービス加入者に電話をかける場合、自社の回線を使用する形です。当然当社のサービス加入者以外に電話をする場合でも、最寄りのNTT回線までは自社回線を使うため、料金が圧倒的に安くなります。電話サービス単体でも利用出来ますし、TVやインターネットなど、他のサービスと併用すれば、割安なセットプランもご利用頂けます」
と説明する。
ジェイコム札幌の福田社長は、
「新サービスは、既存のほとんどのサービスエリアで提供が可能です。これで体力をつけ、懸案のサービスエリア拡大にもメドをつけたい」
と、導入に意気込みを見せている。
都市型CATVの大容量・双方向インフラの特性を生かした、多種多様サービスが、いよいよ札幌でも現実のものになり始めた。
●(株)ジェイコム札幌
札幌市豊平区月寒東2-18-7-20
Tel.0120-999-000
Fax.0120-999-678
http://www.jcom.co.jp/
写真:上:福田勝三ジェイコム札幌社長 写真:下:J-COM TV デジタルについて説明するジュピターテレコムの高橋邦昌次長
拝 映輔
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