発行:Funahasi.Com & 北海道経済産業新聞運営委員会
Last UP Date:2014-06-29
エア・ドゥ新千歳空港に新型除雪車“Elephant-β”導入・除雪時間が半分に/2004-11-11
 北海道国際航空(エア・ドゥ)は、来年3月から函館線が就航し、新千歳線も増便されるのに対応して、10月29日に機体除雪用車両を新車の大型車両“Elephant-β”に更新し、同日から稼動させた。
 この車両は、従来エア・ドゥが使用していた除雪車と比べて除雪液の搭載容量が2倍の8000lとなり、1回の補給で2機分の連続除雪が可能となる。また、作業に応じて伸縮されるブームの長さも最大高11mから19.2mになり、機体片側除雪の際に、車両を移動させずに作業ができるようになる。
 冬場の航空機にとって、雪は大敵。翼に雪や氷塊が付着したまま飛べば、揚力が得られずに大事故につながる危険もある。今回の除雪車両は、翼に付着した雪や氷塊を溶かし、不凍液を塗布することで再付着を防ぐためのもの。 作業時間は、新車導入によって約60分から半分の約30分にまで短縮される。「定時性の確保や、作業の効率化、作業用バスケットの密閉化による安全性の向上などが、この車両の導入で期待できます」
 と、同社運送本部の右井尚史氏は語る。
 導入費用は約1億1000万円。スウェーデン製の車両で、新千歳空港内に合計9台しかないという代物。エア・ドゥを利用する際には、活躍のシーンが見られるかも知れない。
 11月10日に新千歳空港内で報道向け発表会が行われ、実際の除雪作業などが公開された。
●北海道国際航空(株)
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 http://www.airdo21.com/
写真:上:Elephant-βの作業風景 写真:下:Elephant-β
拝 映輔
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