24時間データを転送・稲留工業(株)の「つたえくん」4980円/月でレンタル中/2004-11-17 |
ホームタンクや暖房機器を開発・製造している稲留工業(株)(旭川市本社、菅野舟一代表取締役社長、資本金4000万円)は、eメールで遠隔地に設置された機器のデータを転送する装置「つたえくん」を開発した。 最大24個のセンサを接続することが出来、システムに携帯電話カード等のデータ通信用カードを挿すことで、電源が取れる場所であればどこからでもデータを受け取ることが出来る。インターネット常時接続環境が近くにあれば、通信費も不要だ。つまり、最も単純な“無線遠隔監視システム”というわけである。 菅野社長は、 「もともと、生ゴミリサイクル用の処理装置を開発していて、その利用状況を知りたいと思ったんです。しかし、市販の遠隔監視装置は非常に高価で、仕方なしに現場まで出向いて確認作業を行ったこともありました。そのうち、自分たちで必要な部分だけ作ってしまおうと思い立ち、開発をはじめました。センサ類はあえて搭載せず、外付けでさまざまなセンサを自由に取りつけられるようになっています。機能は単純ですが標準化されており、大幅なコストダウンが実現されていますので、小規模ユーザーにも自信を持ってお薦めできます」 と語る。 送信形式がeメールであるため、データの受領や加工の幅が広く、例えば警報として使用する場合は、受信者の携帯通信端末に送信するよう設定することもできるという。 想定している用途としては、ビニールハウスや温室などの温度・湿度監視やボイラーなどの運転監視、各種機械の異常通報や侵入者監視、研究機関の短期間集中監視などに使うことができる。もちろんその他にもアイデア次第で、使い道はかなり広そうだ。 現在、同システムはレンタル形式のみの提供。同社では、1台1月あたり4980円からという価格帯でレンタル契約を募集している。 同社はこれまで家庭用灯油タンクなどを製造していたが、一昨年、オフィス机などの下に設置して使う個人用電気暖房機「キャパドゥ」を開発し、道が主催する「第16回北の生活産業デザインコンペティション」など、多数の賞を受賞した。今回の「つたえくん」は、それに続いて2つ目の新規開発製品となる。 ●稲留工業(株) 〒076-0823 旭川市緑町18 Tel.0166-51-5465 Fax.0166-51-5960 http://www.inadome.co.jp/
写真:左:つたえくんの回路基盤 右:つたえくんのカラーバリエーション 拝 映輔
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