11月19日に東京都港区・多摩大学ルネッサンスセンターにて、産学連携学会の臨時総会が開かれた。NPO法人としての申請とその認可について報告され、正式にNPO法人として産学連携学会がスタートすることとなった。 続く、産学連携学会・秋季学術シンポジウムが開かれ、基調講演として、同学会副会長の北海道大学の荒磯恒久教授が講演し、産学連携学の体系のあり方とその展望に加え、産学連携大学の設立の構想を提唱し、その道筋を解説した。 その後、パネルディスカッションとして、産学官のそれぞれから、有識者が集まり、産学連携における問題点から学術としての「産学連携学」のあり方について、広く討議した。 また、その後の質疑応答でも、会場から積極的な発言が相次ぎ、「産学連携学の確立に拘るより、具体的に役立つツールとしての学会を」という声が目立った。 ツールとしての洗練が間違えなく今後重要だが、洗練の道筋を合理的に立てていくという点でも、何らかのサイエンティフィックな手法を導入にして適応していくという点で、記者としては、産学連携学の確立というのは最も急務であると感じた。
写真:産学連携学会臨時総会の様子 舟橋正浩
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