発行:Funahasi.Com & 北海道経済産業新聞運営委員会
Last UP Date:2014-06-29
岩見沢駅舎にJR北海道初の試み「建築デザインコンペ」・12/20まで参加受付中/2004-11-30
 2000年12月10日、漏電によって火災になり、全焼した先代岩見沢駅舎。岩見沢市は、駅舎再建と同時に中心市街地の活性化を図るため、同年12月に「新しい岩見沢市基本計画」を策定し、駅舎への公共施設の導入や自由通路、駅北広場等の駅周辺整備の検討を進めてきた。
 現在、仮駅舎で営業している北海道旅客鉄道(株)(JR北海道:札幌市中央区本社、小池明夫代表取締役社長、資本金90億円)では、駅と公共施設が一体となった駅舎の計画策定について岩見沢市より協力要請を受け、駅舎としては同社初の試みとなる公開コンペ「岩見沢駅舎建築デザインコンペ」を実施する。
「旧駅舎の焼失後、仮駅舎で営業を行っていることもあり、早期の建設が必要であるとの考えから、駅と公共施設を一体化する計画の策定に協力することにしました。駅舎計画の策定は、「まちの顔」としての駅、話題性と先進性をもち、新しい感性を取りいれたデザインがポイントです」(JR北海道)
 コンペの課題は、・岩見沢のまちの顔となる駅、変わらない価値を持つ駅舎への提案・地域文化を担い、地域交流の拠点となる駅舎への提案・建設費や維持管理費の低減のための提案・駅舎と周辺施設、特に駅前広場との調和を考慮した提案・中心市街地と駅との積極的な関係の提案――を提案要件としている。提案による公募2段階方式。審査委員会により審査が行われる。
審査委員長は内藤廣氏(建築家・東京大学教授)、審査委員には古谷誠章氏(建築家・早稲田大学教授)、千葉学氏(建築家・東京大学助教授)、大垣直明氏(建築家・北海道工業大学教授)、中井和子氏(環境デザイナー)、勝井清氏(岩見沢駅舎建築・連続立体交差実現促進期成会監事)、清兼盛司氏(岩見沢市助役)、臼井幸彦氏(北海道旅客鉄道株式会社常務取締役)の7人が就く。
 応募資格は、日本国内に在住する個人、グループまたは企業。応募者または代表者が一級建築士の資格を有するものとし、建築士法第23条の規程に基づく一級建築士事務所の登録を行っていること。
 登録受付は12月20日まで。提案書提出締切は2005年1月31日。一次審査は2005年2月上旬、二次審査は同年3月上旬に行われる。その後、すぐに実施設計に入り、実際の駅舎完成は2008年になる見込みだ。
 駅舎焼失以来、4年にわたって“顔”のなかった岩見沢市だが、果たしてどんな駅舎デザインが出てくるだろうか。
●北海道旅客鉄道(株)
 〒060-8644
 札幌市中央区北11西15-1-1
 Tel.011-700-5701
 Fax.011-700-5734
 http://www.jrhokkaido.co.jp/
写真:仮駅舎で営業している岩見沢駅と駅前広場(photo:N.Fujino)
拝 映輔
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