エア・ドゥ2004年9月期中間決算・2期連続黒字、再生計画達成「ほぼ確実」/2004-12-03 |
12月3日、北海道国際航空(株)(札幌市中央区本社、滝澤進代表取締役社長、資本金22億3375万円)は、同社会議室で2004年9月期の中間決算を発表した。 2004年9月中間期の売上高は114億77百万円で前年同期比38.2%増、経常利益は15億03百万円で前年同期比90.5%増となり、中間期としては昨年、初の黒字を計上して以来、2期連続の黒字となった。 増収増益のおもな原因として、同社の滝澤進社長は、昨年7月18日に就航した旭川―羽田線の集客増と通期化、およびそれに伴なう費用効率(スケールメリット)の向上を挙げ、 「ANAとの業務提携の効果、スケールメリットによる効果とともに、利用者からも認知して頂くことができ、支援が得られるようになってきたことが大きい」 と語った。 2005年3月通期の業績予想は、2005年3月18日に就航を予定する函館―羽田線の開業準備や、今夏から高騰している原油価格の影響を受けると予想しており、売上高219億62百万円、経常利益9億15百万円を見込む。 同時に、函館―羽田線の概要についても発表を行い、2005年3月18日~3月31日の料金を、大手各社より5300円安く片道普通運賃で2万3500円に設定すると発表した。この期間は多客期のため、DOバリュー(特定便割引)料金は設定していない。 機材はB767-300型で、従来から保有している1号機の機首部分に「はこだて」とペイントして同路線に投入、函館―羽田間に2往復を設定し、全便ANAと共同運航する。函館線開設によって調達される4号機は、新千歳―羽田線に投入する。これにともなって、新千歳―羽田線が8往復から9往復、旭川―羽田線も2往復から3往復へと、各1往復ずつ増便される。 同社は12月1日に羽田空港第2ターミナルに営業拠点を移転、今後も函館線就航のために機材を導入し、さらに3号機の入れ替えには今後の路線展開を睨んで、B737-400型機を導入する予定だ。羽田発着枠の再配分に伴なう新規路線の拡大は“早いもの勝ち”のため、“時間との戦い”になっている。 「再生計画の完了は、当社にとって重大な目標だ。だが、本来の理念である低額運賃での継続的なオペレーションと、本道と東京の間に稠密な航空ネットワークを張り巡らせるという部分では、むしろこれから正念場を迎える。利用者からの認知を頂けるようさらに努力し、ANAとの業務提携も、双方に有益なあり方で継続していきたい」 と、滝澤社長は語った。 ●北海道国際航空(株) 〒060-0001 札幌市中央区北1西2 オーク札幌ビル Tel.011-252-5533 Fax.011-252-5580 http://www.airdo21.com/
写真:上:記者会見で説明する滝澤進社長 写真:下:函館線使用機材のデザイン図 拝 映輔
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