天然ガス利用技術セミナーinさっぽろ~天然ガス有効利用の現状と課題~/2004-12-08 |
12月6日、札幌市内のホテルモントレエーデルホフ札幌で、北海道天然ガス利用促進協議会が主催するセミナー「天然ガス利用技術セミナーinさっぽろ~天然ガス有効利用の現状と課題~」が開催された。 講師は北海道ガス(株)の三谷淳ソリューション部長と、(有)ディーエムイー開発の猪越治取締役研究所長。それぞれ、「エネルギーのトータルソリューション」、「天然ガスから新クリーン燃料の製造」と題して講演した。 三谷氏は、北ガスのエネルギーソリューション事業「ESP」について概説、ホテル日航札幌に導入した自家発電代行サービスを例示し、熱電併給(コ・ジェネレーション)の効率の高さと、顧客の要望に機動的に対応できるESP事業の特性を説明した。 猪越氏は、前職の日本鋼管時代から研究開発を続けているDME(ジメチルエーテル)の新触媒による直接合成量産方式を紹介、現在白糠町で行われている実証試験では、世界のDME生産施設中トップに立つ100t/日の生産規模を持っていると説明した。また、現在はスプレー用エアとして使用されているDMEが、天然ガスやその他の有機性素材からも、「経済性があると判断さえ出来れば」大量合成が可能な点を指摘し、ディーゼル燃料や発電・暖房などの民生用・産業用燃料として有望であることを強調した。 サハリン石油開発プロジェクトからは、今後大量の天然ガス等の産出が見込まれる。需要拡大を狙ってエネルギー業界の努力は続くが、肝心のパイプライン敷設の見込みが立っていない。今後のエネルギー安全保障政策は、一体どこへ向かうのだろうか。 ●北海道天然ガス利用促進協議会 〒060-0807 札幌市北区北7西1-2-6 NSS・ニューステージ札幌16F Tel.011-716-6211 Fax.011-726-7533 http://www.hifa.or.jp/hng-hp/
写真:上:講演する猪越治氏 写真:下:DMEを充填したライター。青い炎は煤が出ていない証拠という 拝 映輔
|
|
ニュース一覧
インタビュー一覧
コラム一覧
連載小説一覧
TOPに戻る
|