発行:Funahasi.Com & 北海道経済産業新聞運営委員会
Last UP Date:2014-06-29
サッポロビール博物館・12日開業に向けオープニングセレモニー/2004-12-11
 12月12日9:00の開業を控えたサッポロビール博物館(霜田忠興館長)では、それに先立つ12月11日、リニューアルの内容などを説明する記者会見とオープニングセレモニーが開催された。
 サッポロビール(株)からの出席は、福田貞男取締役社長のほか、常務執行役員の戸田勇三北海道本部長、村上淳執行役員北海道工場長、霜田忠興博物館長ら多数、報道陣や招待客約80人とともに、新装された博物館の開業を祝った。
 記者会見の席上で福田社長は、
「1876(明治9)年に開拓者精神で興された当社は、日本最初のビール会社。では、なぜビールは北海道で始まったか。それは、ビールの製造や飲用に適した冷涼・低湿度の気候がこの地に揃っていたからです。北海道で生まれたサッポロビールは、これまで開発力を経営力の源泉に据えてやってきた。今回、北海道遺産に選定されたレンガ造りの建物に博物館をリニューアルオープンすることで、当社の企業文化そのものを、自信をもって紹介できることになった。札幌市民や道民はもとより、内外の観光客にもぜひ紹介して頂きたい」
 と挨拶、戸田本部長は、
「日本唯一とされるビール会社の博物館として、文献や資料を幅広く網羅しているのがこの博物館の特徴。今回、展示コンセプトとしては徹底的に北海道にこだわっている。地域の中で誇れる施設として、発祥の地でファンを獲得する拠点として期待したい」
 と語った。
 霜田館長は、
「当博物館は1987年の開設以来、約320万人のお客様をお迎えして来た。展示内容が一新されたのは当然だが、それにも増して重要なのは、スタッフのホスピタリティ。今後もお客様とのコミュニケーションを第一に考えながら業務を行っていく」
 と抱負を述べた。
 オープニングセレモニーでは福田社長に加えて山本邦彦道副知事、小澤正明札幌市副市長、石水勲札幌商工会議所副会頭(石屋製菓(株)社長)、湯浅義昭東区連合町内会連絡協議会長の5人が点灯式の壇上に立ち、スイッチを押して館内に照明が灯ると、観客からの拍手が湧いた。
 同博物館には、地元からも北海道遺産“苗穂の工場・記念館群”として地域の歴史を語り継ぐ責務を期待されている。それと同時に、サッポロビール関係者からも“創業の地である札幌に立つ、ビール産業史そのもののアーカイヴ”として大きな期待が寄せられている。
●サッポロビール博物館
 営業時間 冬季(11~4月)9:00~16:30
      夏季(5~10月)9:00~17:30
      年中無休
 〒065-8633
 札幌市東区北7東9-1-1
 Tel.011-731-4368
 http://www.sapporobeer.jp/brewery/Sapporo/sapporo.html
 museum@sapporobeer.jp
写真:上:点灯式の様子。左より湯浅義昭氏、小澤正明氏、福田貞男氏、山本邦彦氏、石水勲氏 写真:中:左上より右下に福田貞男氏、戸田勇三氏、村上淳氏、霜田忠興氏 写真:下:館内を見学する招待客ら
拝 映輔
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