ニセコ町・五色温泉「ニセコ山の家」5/20に営業再開/2004-05-24 |
JR北海道(当時・鉄道省)の保養施設として1937年に設置され、泉質の良さなどからスキー客らに根強いファンを獲得していた五色温泉郷の温泉ホテル「ニセコ山の家」。道内経済の逆風などが影響して90年代には利用客数が低迷し、01年からは夏季シーズンのみとなり日帰り入浴のみの利用、03年には営業中止と厳しい状態が続き、存続が危ぶまれていた。 JR北海道から同施設の譲渡を受け、リニューアルオープンへと漕ぎつけたのは、地元倶知安町の配管工事業者、倶知安機工(資本金1000万円・岡本弘社長)だ。 倶知安機工は本業の配管工事が公共事業の縮小によって激減しており、新たな活路として周辺にある温泉施設の経営に乗り出した。施設運営のノウハウなどは蓄積が不足しているが、自社の技術力で施設水回りをメンテナンスするなど、自社のコンピタンスを生かしながら経営している。 温泉ホテルの取得第1号は倶知安町市街にほど近い「倶知安温泉・ホテルようてい」。営業中だった温泉ホテル「羊蹄閣」を2000年に取得したものだ。本業との相乗効果は今年(2004年)4月、温泉ボーリングの成功と、それによって循環型から“掛け流し”へと、温泉供給システムが刷新されることで結実した。 「従来からのファンの方々にも、まだ再オープンしたという情報を伝えきれておりません。ほかにも自然体験ツアーなど、新たなアイデアで本州方面からも利用客を呼び込まなければ。いまは、旧JR時代の客室設備をキレイにしただけの状態ですが、いずれは2室をつなげるなど間取りの変更や、浴室・トイレの設置など水回りを充実させて顧客サービスを充実させたい。もちろん、JR時代からの“三角屋根”は大事に守りながら、です」 と、ニセコ山の家の根上昇支配人は言う。 5月20日に新たなスタートを切ったニセコ山の家は、宿泊1泊2食8400円~、日帰り入浴500円(小人300円)で利用できる。 ●五色の里 ニセコ山の家 ニセコ町ニセコ510番地 Tel.0136-58-2611 営業時間(日帰り入浴)10:00~18:00 年中無休
拝 映輔
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