NOASTEC財団・第4回産学官連携交流会/研究開発助成成果発表会/2005-03-10 |
3月10日、札幌市内の札幌全日空ホテルで、財団法人北海道科学技術総合振興センター(NOASTEC)が主催する「第4回産学官連携交流会」、および「研究開発助成事業・研究成果発表会」が開催された。 主催者挨拶の後、産学官連携交流会として道内の公的研究機関の技術紹介・成功事例の報告が行われ、独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)から扇谷悟グループリーダーの「ゲノム情報を利用した酵母低温発現系ま開発と実用化」、道立食品加工研究センター(食加研)の阿部茂研究員から「常圧過熱水蒸気の食品加工への応用」、道立工業試験場(北工試)の中島快雄研究員から「傾斜組成超硬合金の開発と押出成形スクリューへの適用」が、それぞれ報告された。 第2部となる「研究開発助成事業・研究成果発表会」では、研究開発を担当した企業・大学等から成果が発表され、(株)スリービー(南幌町本社)の富山隆広品質管理部長から「血圧調節作用を持つたもぎ茸由来機能性食品の開発と応用」が、北大(院)工学研究科の棟方正信教授から「ナノポア制御による歯周組織再生能力を有する人工歯根膜の開発」が、(株)メディカルイメージラポ(札幌市北区本社)の平澤之規社長から「医用画像データマイニング記録システムの開発」が、また北大(院)工学研究科の覚知豊次教授からは「新規なセルロース誘導体を用いた医療用ゲル材料の開発」が、それぞれ発表された。 それぞれの発表は、第1部では政策的研究課題や、受託・共同研究から選ばれたテーマとなっており、第2部では、具体的な商品開発へのアプローチを交え、具体的に語られた。 NOASTECが研究開発助成を行っている研究開発プロジェクトは、今回発表されたものだけではなく、過年度からの継続案件も含めて、合計80件ある。その内容は、「駒ヶ岳の噴火」(道教大函館校)といった地球物理学的テーマから「細菌由来凝乳酵素(レンネット)」((有)まほろば・食加研)といった産業に近いものまで広範にわたる。 当然、今回発表されたものは“成功事例”であり、それぞれの発表テーマは上から順にポストゲノム創薬の基盤技術、食品加工産業の高度化、機械加工業の高度化および新製品開発、道産農産物の高度付加価値化、再生医療分野の基盤技術開発、遠隔医療診断技術の高度化、そして代替医療技術の新技術と、それぞれ産業に対して大きなインパクトを持つもの。 今回の研究成果が、広く道内の企業に認知され、産業の高度化に資することを願ってやまない。 ●(財)北海道科学技術総合振興センター(NOASTEC) 〒001-0021 札幌市北区北21西12 北海道産学官協働センター(コラボほっかいどう) Tel.011-708-6525 Fax.011-708-6529 http://www.noastec.jp/
写真: 拝 映輔
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