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Last UP Date:2014-06-29
北海道の良質な食品を楽しもう・第1回「ここだけの賞味会」開催/2005-03-12
 3月11日、札幌市内の百貨店、丸井今井大通館10Fの「丸井ファミリーレストラン」で、北海道で作られている、良質ながら世間になかなか知られていない食品を紹介する「ここだけの賞味会」第1回が開催され、約70人の参加者が訪れた。
 今回のメインメニューは、本場ドイツで修業して10年前に帰道、現在は南区南33西10に店舗を構える「ブロインリンゲン」((有)黒い森、楢崎温代表取締役)が作った本場ドイツ流の自家製ハム・ソーセージ。主役がブロインリンゲンだけに、他のメニューもドイツ風にまとめられた。スープの具材となった越冬キャベツや、サラダに供されたカボチャなどの野菜類は西川農園(和寒町字中和1093)から、ビールは小樽ビールから提供された。ほかにもマイスタールッペル(手稲区富岡1-5-14-28)からはライ麦パン、日本マイセラ(株)(札幌営業所・中央区北7西23-2-1)のチーズ、(有)ウォーターファクトリー(豊平区西岡4-9-1-26)からはミネラルウォーター、レインボーハーブ・アロマスクール(手稲区星置3-4-1-12)からはデザートとハーブティー、(株)はこだてワインの無添加ワイン、ワタショウ(株)(中央区南4東4-1)からサッポロビール(株)の輸入ドイツワインがそれぞれ協賛出品され、きらびやかな食卓となった。
 この催しを呼びかけ、世話人となった札幌グランドホテルサービス(株)の縄田圭一社長は、
「食品加工の現場にも、若くて頑張っている人たちが大勢います。その中で独自性が高く、品質の良いものをどうやってマーケットの近くまで持って行くか。ホテルマン時代からずっと考えてきました。まずはやっぱり、自分たちの目や舌で実際に確かめ、その商品を自分たちが愛することが始まりだと思うんです。次の世代の背中を押すことが出来れば、自分たちにとっても、北海道の産業にとっても意義あることではないかと思うんです」
 と、企画の意図を説明する。続けて、
「もともと楢崎さんとは10年前からの知り合いで、どうすれば多くの人に紹介できるか、ずっと考えていたんです。これからも、新しい食品や、新しい職人さんを見つけるたびに、この催しをやっていくつもりです。出来れば季節ごとに開催し
たいですね」
 と、抱負を語る。
 本格的な技術で作られたハム・ソーセージを、一般では口にすることができない“作りたて”の状態で味わう。本物を楽しむ余裕と、それを作る努力があれば、いずれ切磋琢磨を経て北海道の風土に「オリジナル」として根付くはずだ。食は文化なのだから。


写真:上:ブロインリンゲンの茹でたてソーセージ「フュステンベルガー」 写真:中:左上より時計まわりに「新品種“大地の星”のピラフ」、テーブルの料理、さくらのハーブティー、ベーコンとジャガイモ・茹でたてロースハム・ピザフライシュケーゼ 写真:下:会場の様子
拝 映輔
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