あしる工房、産学連携用データベースを開発/2004-05-28 |
HoPE会員で、ソフト開発やPC講習などITコンサルティング、Web作成などをてがける株式会社あしる工房(札幌市豊平区本社、小森良隆社長、資本金1000万円)は、HoPE会員データベース(D/B)作成プロジェクトの一環として、自己組織化マッピング(SOM =Self Organizing Map)を利用した産学連携に役立つデータベースシステムを開発した。 システムはインターネット上で動作し、HoPE会員企業50社分の、各産業分野に対する期待度(70項目)、要望実現度(70項目)の計140項目に及ぶSOMデータが登録されている。これを基に新事業を起こしたい産業分野などを指定して検索すると、リクエストに対する距離や濃度(期待度/実現可能性)が図示されるという仕組みだ。表示形式は表のほか、距離・等高線(濃度)で示す“GUI”スタイルの2種類から選べる。 同社はMAC系のソフト開発をてがけていたコーシングラフィックシステムを源流に持ち、ここ数年はSOM技術を活用したD/Bシステムの開発に注力している。酒販店用のマーケティング支援パッケージとして、日本酒の味覚地図D/B「酒道楽」を開発するなどといったいままでの技術的蓄積を、産学連携支援に応用した形だ。 開発期間は約6ヶ月、費用は道の研究助成など約1000万円を要して構築し、完成度はいまのところ約90%。 「表形式なら実用的に問題ないが、GUI方式だと描画速度が遅く、まだ改善の余地がありそう。ネットワーク上でも快適に動作するよう描画速度を改善しています。スタンドアロンで動作させれば快適なので、こちらは大学研究者のデータを登載していくなど、別の展開も考えていきたい」 と、小森社長は語る。産学連携用D/Bは、2004年6月からHoPEのWebサイト上で公開される予定だ。 ●株式会社あしる工房 札幌市豊平区豊平10-4-2-6 Tel.011-823-4000 Fax.011-823-4002 http://www.ashir.net/ ●HoPE http://www.hokkaido.doyu.jp/hope/
拝 映輔
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