創業以来1400年“日本最古の企業”(株)金剛組・第40代金剛正和社長講演会・7/22道新ホールにて/2005-06-10 |
平均寿命約35年といわれる日本の企業。世界的に見ても概ね40~50年が平均値といわれており、100年を超えた歴史を持つ企業の“事業継続”に対する誇りと、老舗の暖簾を守らねばならないとするプレッシャーの大きさは測り知れない。 そんな中、創業以来1400年という、気が遠くなるような歴史を重ねてきた企業が国内にある。飛鳥時代、第30代敏達天皇6年(578年)に創業したという(株)金剛組のことだ。 金剛組は西暦578年、聖徳太子によって百済国より招かれた3人の宮大工のうちの一人、金剛重光によって創業され、四天王寺の建立をてがけた。その後は江戸時代に至るまで、官寺・四天王寺お抱えの宮大工として生き、明治初頭の廃仏毀釈によって四天王寺が寺領を失うまで続いた。その後も幾多の経営危機に見舞われながら生き延び、1955年に株式会社へ改組。現在は、宮大工としての伝統的工法である“組み上げ工法”のほかコンクリート工法などの近代工法も扱い、ときにはそれらを融合して寺社建築の更新や、一般建築物の建築などもてがける技術者集団としての地位を築いている。 国内の経済誌『ダイヤモンド』や、海外では『エコノミスト』誌などにも“日本最古の企業”“世界最古の企業”として掲載されていたため、聞き覚えのある社名と思った読者も多いかも知れない。国内では酒造業や旅館業(温泉地)などに老舗企業が数多いが、どれも創業期は西暦700年代~1200年代。金剛組は図抜けて古い。 7月22日13:15~、道新ホールにて、(株)金剛組の第40代金剛正和社長を招いて講演会が開催される。テーマは「日本最古の企業に学ぶ『企業存続に必要な七箇条』―1400年の歴史が今、語られる―」。参加料は4000円。 主催は(株)クラーク総研。同社の前田正秀社長は、「本業に外れる」としてなかなか講演依頼を受けない金剛社長に対して、約150通もの講演依頼の署名を集めて口説き落とした人物。 「ほとんどが業績回復に向けた経営革新の途上にある道内企業に対して、世界一の歴史を持つ企業の苦労を聞くことは、自社の経営革新に対するポイントが必ず隠れているはず。1400年の歴史を刻んだ知恵を皆でわかち合いたいと思います」 と前田社長は言う。 金剛組は苦難の歴史の中で、「組制度」と呼ばれる事業グループ制や、“先代のお陰で今の仕事があり、次代のために次の仕事を作る”といった経営理念を育んできた。その意味や出自を知ることが出来るだけでも、今回の講演の価値がある。金剛組による講演は、道内で初めて。また、大人数が参加する講演は全国でも例がない。 申し込み、問い合わせは(株)クラーク総研まで。 ●(株)クラーク総研 〒060-0062 札幌市中央区南2西5 ロジェ札幌 Tel.011-223-6776 Fax.011-223-6686 http://www.clarke.co.jp/ ●(株)金剛組 〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-14-29 Tel.06-6779-7731 http://www.kongogumi.co.jp/
写真:金剛正和(株)金剛組社長 拝 映輔
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