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Last UP Date:2014-06-29
「世界企業を」さっぽろ産業振興財団の起業家支援策/2004-05-29
 (財)さっぽろ産業振興財団では、札幌元気基金の一環として「さっぽろベンチャー支援事業」を今年度から実施する。
 今年度は、まず“起業家候補生”を選定し、市内のベンチャー支援機関などで構成される支援メンバーによる担当制を敷き、支援を与える。支援は資金援助にとどまらず、事業評価や経営戦略策定、特許関連調査やテストマーケティング、企業提携支援など多岐に及ぶ。創業予定の企業に人材を供給し、協力関係を結びながら支援するため、今回のスキームを“ハンズオン型”支援と、同財団では呼んでいる。
 この起業家候補生+担当支援メンバーの経営支援を基本構造として、今年度の目標は創業段階まで進むこと、次年度以降は成長性に応じて資金支援も行う予定のため、日本政策投資銀行(DBJ)北海道支店や北洋銀行、北海道銀行、札幌信用金庫など地場金融機関、みずほ銀行やジャフコといった全国金融機関、学識経験者らもサポーターとして名を連ねる。
「札幌市内に、世界で通用するベンチャー企業を生み出すことが目標です。ベンチャー企業そのものではなく、支援組織をも助成対象とした今回の事業は、恐らく政令指定都市でも初の試みです」
 と、同財団産業支援事業本部の松本尚ベンチャー支援課長は言う。だが、“全国初の試み”ということもあり、成長可能性の高いベンチャーを発掘できるか、あるいは支援メンバーが期待通りのパフォーマンスを発揮できるかなど、不安な面も多い。
 事業規模は、初年度の2004年度で総額6億5000万円、対象は、先端技術などを活用し、ベンチャーを起業しようとする個人、あるいはベンチャー企業8社。いま現在の居住地・所在地は不問、というのがポイントで、札幌市内で起業する予定、あるいは起業していることが条件だ。今後10年間は札幌市内を拠点に活動を続けることとされている。
 申し込み期間は2004年5月26日(水)~6月11日(金)(当日必着)。
 問い合わせ先は(財)さっぽろ産業振興財団内 さっぽろ起業家総合支援協議会(フォルツァさっぽろ)事務局まで。
 キャッチフレーズには「10年後に札幌の経済を支えているのは、あなたです」とある。ともあれ、世界を相手に事業を起こそうという“起業家候補生”の登場を待ちたい。
〒003-0005 札幌市白石区東札幌5-1-1-1
Tel.011-820-3033
Fax.011-820-3220
URL: http://www.sec.or.jp/venture.html
拝 映輔
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