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Last UP Date:2014-06-29
エア・ドゥ女満別―東京線に参入・2005年2月10日就航予定で国土交通省に申し出/2005-08-11
 北海道国際航空(株)(AIRDO・札幌市中央区本社、滝沢進代表取締役社長)は、8月9日、国土交通省に対して、羽田空港の新規優遇枠を利用した新規路線への参入の申し出を行った。
 新規参入する予定路線は、女満別―東京線。2機目のB-737-400型機をリース方式で導入し、全日本空輸(株)(ANA)(東京都港区本社、山元峯生代表取締役社長)との共同運行(コードシェア)によって、1日3往復を運行する目算だ。当初の目標搭乗率は約50%としている。運行開始予定は2005年2月10日。
 女満別空港は、年間約60万人の利用客があり、羽田空港に定期便を就航させているのは(株)日本航空(JAL)(東京都品川区本社、新町敏行代表取締役社長)の1社のみで、ANAは関西や中部方面にしか空路がない。
 いわゆる“シングルトラック”状態から利用客の選択の幅を広げると同時に、共同運行するANA側としても、東京線を復活させることができるメリットがある。また、先月14日から世界自然遺産に登録された“知床半島”への観光需要の伸びを見込んでの、今回の路線選択となった。
 帯広商工会議所や同市関係者は、エア・ドゥに対して、以前から積極的に帯広―東京線の誘致活動を行ってきた。帯広空港は女満別空港と利用客がほぼ同規模ながら、乗り入れ便がJAL便、コミューター航空の(株)エアトランセ(東京都港区本社、江村林香代表取締役社長、資本金1000万円)しかなく、ANAと業務提携を結ぶエア・ドゥとしては、地上整備やカウンター業務などの委託にコストがかかるため、エア・ドゥは今回の乗り入れを見送り、次回の路線拡大時に展開する計画とした。
 新規優遇枠は、全20枠中でスカイネットアジア航空(株)(宮崎県宮崎市本社、藤原民雄代表取締役社長、資本金38億6870万円)が6枠(長崎―東京線)、(株)スターフライヤー(北九州市本社、堀高明代表取締役社長、資本金18億2200万円)が6枠(新北九州―東京線)をすでに確保。残る8枠のうち、3枠についてエア・ドゥが今回申し入れを行った形だ。残り6枠を割り込んだ時点で、国土交通省が調整に入ることになっている。その後の発着枠拡大は、関係者の予測では2009年頃までなさそうだという。
●北海道国際航空(株)
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http://www.airdo21.com/
写真:
拝 映輔
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