2005/11/1・岩内海洋深層水のアンテナショップ「海水屋本店」札幌市街にオープン/2005-11-02 |
2003年に本格取水が始まった後志管内岩内町の岩内海洋深層水。その岩内海洋深層水を利用して開発された商品をアピールする目的で、アンテナショップ「海水屋本店」が11月1日、越山ビル(札幌市中央区北2西3)の1階にオープンした。 海洋深層水とは、深度200~300m以深の深海部にある海水のこと。深層にあるためごく低温であり、生命活動などで汚染されることがなく清浄、またミネラル分が豊富であると言われている。人間の社会活動とは無縁の存在だったが、近年国内では取水施設が建設され、さまざまな用途に利用され始めている。 岩内町でも、1999年に海洋深層水の水塊が確認され、2001年の試験取水から取り組みが本格化し、2003年11月に取水施設を供用開始。塩分を除去していない原水や塩化ナトリウムを逆浸透膜で除去したRO水、電気透析で除去したED水などを供給している。2005年2月には、岩内町地場産業サポートセンターが開設され、海洋深層水を利用した水産物、豆腐などの加工食品や化粧水といった日用品など新規商品の開発に力を注いでいる。同年4月には経済産業省の補助事業、産学官連携ネットワーク形成事業の採択を受け、この7月にはネットワーク形成会議を行った。 「海水屋本店」を開業したのは、北海学園大経営学部3年の小寺奈津美さんを代表とする総勢9人の学生グループ。企業インターンシップで小寺さんが訪れた北海道中小企業家同友会の企業が、たまたま産学官連携研究会(HoPE)・岩内海洋深層水研究会の会員企業だったことから、アンテナショップの開設を勧められたという。HoPE岩内海洋深層水研究会の会員企業、三晃化学(株)(札幌市中央区本社)が出資など財務面を担当し、小寺さんら学生グループは商品販売の企画など実務面を担う。 店舗は、札幌市の中心部、駅前通にある越山ビル(札幌市中央区北2西3)の1階部分の一部。夏季はソフトクリーム店として営業しているが、同ビルの厚意によって安く賃貸することができたという。営業時間は11:00~19:00、日曜・祝日定休で来年3月まで営業する。 開店当日は、学生らが岩内海洋深層水を利用した飲料水や茶などのペットボトルや、豆腐などを通行客に配り、 岩内商工会議所の馬場柳太郎会頭や、同会議所内に設置された岩内海洋深層水岩内海洋深層水産学官連携ネットワーク形成事業実施本部のスタッフ、HoPEの会員企業ら約30人が駆けつけ、学生らとともに岩内海洋深層水のPRに努めた。 ●海水屋本店 〒060-0002 札幌市中央区北2西3 越山ビル1F 日・祝定休 営業時間 11:00~19:00 Fax.011-241-0184 http://kaisuiya.fc2web.com/ kaisuiya@yahoo.co.jp
写真:上:オープニングの様子 写真:下:店舗の様子 拝 映輔
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