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Last UP Date:2014-06-29
02/09エア・ドゥ「女満別線就航記念の会」北見市内ホテルで開催/2006-02-09
 2月9日、北見市内のホテル「北見東急イン」(北見市大通西2-1)で、2月10日に就航する北海道国際航空(株)(エア・ドゥ AIRDO、札幌市中央区本社、滝澤進代表取締役社長)の4番目の路線、女満別―羽田線の就航記念式典「女満別線就航記念の会」が行われた。
 まず、同社の滝澤進代表取締役社長が、
「知床の世界自然遺産登録によって、いまオホーツク地域は大変な注目を浴びている。地元に密着しながら観光振興の経済活性化に資する航空会社となりたい」
 と挨拶、ついで道網走支庁長の猪俣茂樹氏が、
「航空ネットワークの拡充を通じて、道民の利便性向上と地域経済活性化に貢献して頂けるよう祈念します」
 と、高橋はるみ道知事の祝辞を代読。ついで女満別空港整備・利用促進協議会会長を務める山下英二女満別町長、神田孝次北見市長らが、
「濤沸湖(網走市)が昨年11月ラムサール条約に登録され、女満別空港の増改築も始まっている。今回のエア・ドゥ就航によって女満別空港も念願のダブル・トラック化を果たすことができ、いよいよ3月19日には女満別空港のグランド・オープンに漕ぎ着ける。滝澤社長をはじめ大勢の方々の尽力で女満別空港を選んで頂けたことに感謝し、今後は全力で路線の発展に協力したい」「オホーツクは“アジアの宝”と呼ばれるほど観光資源が豊富な地域。この情報をエア・ドゥとともに世界に発信し、ともに世界に向けて羽ばたいていきたい」
 と、それぞれ祝辞を述べた。
 エア・ドゥは1998年12月、日本航空に整備業務などを委託する新規参入航空会社として新千歳―羽田間に就航し、その後既存航空各社との苛烈な運賃競争によって経営が悪化、2002年6月に民事再生法適用申請を行った。
 その後、全日空(ANA)との業務提携による共同運航などによって業績が回復、2005年3月に再生計画を終結し、現在は2期連続の経常黒字を計上している。旭川線や函館線といった新千歳以外の路線は、全て民事再生法適用申請以降の参入である。
 昨年10月には、スカイマーク・エアラインズ(株)(東京都港区本社、西久保 愼一代表取締役会長兼社長)が、今年4月28日から新千歳―羽田線への参入を表明した。採算の良否によって参入、撤退を繰り返すきらいのあるスカイマークの行動には、国土交通省からも「路線変更条件」が提示されており、今後の幹線への参入が難しくなる情勢ではあるが、今後の新千歳―羽田線は、再び運賃競争が激化する可能性が高く、現在9往復を運行しているエア・ドゥにとっても打撃となるのは間違いない。
 祝宴の最後は、ANAの四十物実執行役員札幌支店長が、
「2000年に路線休止してから5年間、皆さまには本当にご迷惑をおかけしました。今後はエア・ドゥとの共同運航という形で再びお世話になります。今後は飛び続けることが出来るよう、しっかりとチケットを売っていきたい」
 と挨拶し、乾杯で締めくくった。
●北海道国際航空(株)
 〒060-0001
 札幌市中央区北1西2 オーク札幌ビル
 Tel.011-252-5533 Fax.011-252-5580
 http://www.airdo21.com/
写真:鏡割りを行う出席者
拝 映輔
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