2/26・「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」閉幕・グランプリに「血の涙」(韓国)/2006-02-26 |
2月26日、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は全ての審査プログラムを終え、夕張文化スポーツセンターでクロージングセレモニーを開催し、終幕を迎えた。 ヤングファンタスティック・グランプリ部門では、グランプリ作品に「血の涙」(韓国/監督:キム・デスン氏)、特別賞に「三差路ムスタング少年の悲劇」(韓国/監督:ナム・ギウン氏)が選ばれた。南俊子賞(批評家賞)は「シチズン・ドッグ」(タイ/監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン氏)が受賞、ファンタスティックオフシアター・コンペティション部門では、「なま夏」(監督:吉田恵輔氏)がグランプリ、特別賞に「はっこう」(監督:熊谷まどか氏)が輝いた。また、オフシアター部門では審査員から「ぜひスポットを当てなければならない作品がある」として、「ムーの男」(監督:小林でび氏)が紹介され、会場からの拍手を浴びた。 グランプリを受賞したキム・デスン監督は、 「受賞の喜びを昨年結婚した妻と1番最初にわかちあいたい。韓国ではスクリーンクォーター制度という国内文化保護策があり、これが韓国映画文化を支えてきた。現在、スクリーンクォーター制度の見直しが議論されており、廃止の危機にある。美しい映像を創る韓国映画界の脅威であり、これからもずっと“ゆうばり”に呼んで頂けるような作品を作り続けるために、ぜひこの制度を守っていきたい」 と、受賞の喜びと韓国映画の現状についてコメントした。 クロージングセレモニーでは、映画評論家で同映画祭オフシアター・コンペティション部門プログラミングディレクターを務める塩田時敏氏から、映画祭期間中に急逝したナイトスポット・グレース(夕張市本町3-69)の坂東亮一マスターに対して、 「いままで陰ながら映画祭を支えてくれてきた方の、あまりに突然の訃報でした。夕張を目指して今年もやって来る皆さんに『お帰りなさい』が言いたくて、映画祭まで待っていてくれたのだと思います」 と惜別の辞が贈られ、 「今年の映画祭のテーマは『家族』。この映画祭を通じて家族となった皆さまと、また来年夕張でお会いできることを楽しみにしております」 との後藤健二実行委員長の閉会宣言によって幕を閉じた。 ●ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 http://yubarifanta.com/
写真:上:閉会宣言の後、ボールを客席に投げ込むゲストら。 写真:下:各賞の受賞者。上段左より、キム・デスン氏、ナム・ギウン氏、「シチズン・ドッグ」の主演俳優、マハーサムット・プンヤラック氏、熊谷まどか氏、吉田恵輔氏 拝 映輔
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