発行:Funahasi.Com & 北海道経済産業新聞運営委員会
Last UP Date:2014-06-29
2006・7/7、(株)ナノテックス(東京都)上場、札証アンビシャス上場5社目、通算累計6社目/2006-07-08
 7月7日、札幌証券取引所(札証・札幌市中央区、伊藤義郎理事長)の新興成長企業向け市場「アンビシャス」に、通算5社目、累計6社目となるベンチャー企業の(株)ナノテックス(東京都大田区本社、嶋本篤代表取締役、札証アンビシャス7772)が上場した。
 同社は2002年に(株)フォトニクス(東京都新宿区本社、柄澤憲彦代表取締役、大証7708)の子会社として設立し、カメラなど光学レンズの性能を測定・評価する光計測装置をメーンに、携帯電話などの画像電送に用いる情報機器、ナノレベルの微細な状況を把握する精密計測機器などの製造、開発を手がけてきた。
 今回の上場主幹事はディー・ブレイン証券(株)(東京都中央区本社、出縄良人代表取締役社長、資本金6億4000万円)。ブックビル方式で提示された株式発行条件価格は12万5000円。
 上場直後は買い気配で始まったが、9時35分過ぎには初値15万円をつけた。
 午後からは、同取引所内で上場通知書交付式が行われ、上光証券(株)(札幌市中央区本社、資本金5億円)の木村美太郎代表取締役社長から、(株)ナノテックスの嶋本篤社長に上場通知書と記念品が贈呈された。
「7月7日に上場し、証券コードも7並びで縁起が良いと言われます。これからも社業の発展と北海道の経済活性化に貢献していきたい」
 とは、嶋本氏の言葉である。
 これでアンビシャス市場への上場銘柄は計5銘柄、道外企業としては3社目となる。札証単独上場銘柄としては18社目となった。
 札証の生残戦略を探った札証未来戦略委員会(通称濱田委員会:座長・北海道大学(院)経済学研究科濱田康行教授)によって、2003年末に著された最終提言書をひもとくと、アンビシャス市場には3年間で10社の上場を果たすべし――、と基本戦略に掲げられている。今年は2006年、つまり、札証の存続を自ら世に問うことができる最終年度なのである。
 アンビシャス市場には、今後も複数の上場予定企業、あるいは上場希望企業があるという。早期の上場を期待したい。
●札幌証券取引所
〒060-0061
 札幌市中央区南1西5-14-1
 Tel.011-241-6171
 Fax.011-251-0840
http://www.sse.or.jp/
写真:上場通知書を受け取る嶋本氏(右)
拝 映輔
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