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Last UP Date:2014-06-29
不惑の60'Sアメリカンポップ 「ザ・キッパーズ」/2004-06-06
 1963年に札幌で結成され、以来道内を拠点に活躍しているバンドがある。
 ザ・キッパーズ。ススキノでは勇名を馳せたオールディズバンドでもあり、名前を聞いて懐かしく思う読者も多いかも知れない。
 '50~'60年代のアメリカン・ポップスを中心に活動し、オリジナル曲もHBCラジオ深夜放送「ヤング26時」のテーマ曲「風のふるさと」(1969)、道内ラジオの歌謡ランキング上位にランクされた「はまなすの恋」(1973)、ほかにも「星のコーラス」(1974)、「結婚します」(1983)と、息の長い音楽活動を続けてきた。80年代に行われたキャンペーン「おおーい北海道」で見かけた人も多いだろう。
 1996年にはライブCDアルバム「MY BACK PAGE」、そして昨年にはCDアルバム「はまなすの恋」もリリース。最新アルバムには新曲「薔薇の追憶」も収録されている。今年2月15日には札幌グランドホテルで「結成40周年メモリアルコンサート」も開催した。
 いまでもパット・ブーンなどのオールディズ、ブルーコメッツなどのGSを毎夜演奏している。
「ロマンスグレーがサマになり、老眼鏡が手放せなくなったとしても、気持ちはあの頃のままでして。いつまで出来るかわかりませんが、ずっと奏っていたいですね」
 と、リーダーの渡部弘康さんは言う。
 そして、同じ名の店がススキノにもある。
 オールディズライブハウス"THE KIPPERS"。札幌市中央区南5西3、ニューすすきのビルの2階。こちらは1985年に開店したスナックであり、ザ・キッパーズが活動拠点としている。
 19時に開店し、ステージは20:10、21:25、22:40、24:00の計4回、30分間行われ、24:40で閉店を迎える。ザ・キッパーズの円熟した演奏に乗せて、オールディズが次々と流れる様は、まるでタイムスリップしたかのようだ。
 基本料金はチャーム+ショーチャージ3150円。ボトルキープはリザーブ6000円~、その他ドリンク1杯500円~と、価格は余所と比べてもむしろ安いほど。座席は約50席。このライブハウスも来年には開店20周年を迎える。
 ススキノの夜が単調に感じられたら、ちょっと時を戻してみるのも一興だ。不惑を迎えたザ・キッパーズが手助けしてくれる。
●オールディズライブハウス「ザ・キッパーズ」
 札幌市中央区南5西3 ニューすすきのビル2F
 Tel.011-512-7887
 営業時間19:00~24:40(日曜定休)
写真:ザ・キッパーズのステージ風景
拝 映輔
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