発行:Funahasi.Com & 北海道経済産業新聞運営委員会
Last UP Date:2014-06-29
2006・8/04~06、東京以北最大の環境見本市「環境広場さっぽろ2006」アクセスサッポロで開催/2006-08-06
 8月4日から6日までの3日間、1998年から開催され、今年で9回目となる総合環境イベント、「環境広場さっぽろ2006」が、アクセスサッポロ(札幌市白石区流通センター4-3-55)で開催され、3日間で市民ら約2万6000人が訪れた。
 このイベントは、東京以北で最大の規模となる環境見本市であり、大手や中小・ベンチャー企業、NPO、地方公共団体等の種別を問わずに参加しているのが特徴。
 今回も、新・省エネルギーや環境技術、リサイクル、エコライフと4つのゾーンに分けられた展示コーナーでは、新日本石油(株)が開発した、原油の脱硫工程から発生する硫黄を用いた建設用高機能材料「レコサール」をはじめ、サンポット(株)によるヒートポンプの説明、NPO北海道新エネルギー普及促進協会(NEPA)による木質ペレットストーブの展示など、自然エネルギー利用の冷暖房システムなどが展示され、本田技研工業(株)のFCX(燃料電池自動車)やトヨタ自動車(株)のTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)などもブースを飾った。
 また、各研究機関も参加しており、北海道大学札幌市が共同研究している地中熱利用や、(独)産業技術総合研究所(AIST)北海道センターによって家庭用コ・ジェネレーション用に開発されたスターリングエンジンなども展示された。
 また、会場では、化学実験や木工教室、燃料電池自動車の体験試乗会といったさまざまなアトラクションも展開された。
「環境」とは本来、ビジネスにとっては計算不要の、いわば外部の存在である。だが、経済活動が極度に発達した現代において、ビジネスが、あるいは人間生活が環境に及ぼす影響を無視し続けては、ビジネス自体の存続が危ぶまれる。
 それではこれをどこまで経済活動に組み入れ、持続可能な社会生活を組み立てていくことができるのか。
 そういった視点に立てば、環境対策はコストがかかる、あるいは環境関連商品は高い、というのは、ある意味当然でもあり、仕方がないことでもある。
 今回のイベントは環境ビジネスの可能性、つまり、いままで計算の外に置いていた環境というものを、どこまで経済活動が算定可能のものにすることができたのかを示すものでもあった。
 つまり、いま現在の技術的限界やコスト的限界を目の当たりにし、これからも持続可能性への挑戦を続けていくという、ビジネスサイドからの“抵抗運動”の経過報告でもあるのだ。
●『環境広場さっぽろ』実行委員会事務局
〒003-0030
 札幌市白石区流通センター4-3-55
 Tel.011-272-1282
 Fax.011-218-5108
 http://www.city.sapporo.jp/kankyo/hiroba/
写真:
拝 映輔
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