発行:Funahasi.Com & 北海道経済産業新聞運営委員会
Last UP Date:2014-06-29
引越先の盗聴調査“新生活安心パッケージ”・セキュリ/2004-06-11
 盗聴・盗撮発見調査のセキュリ(札幌市北区本社、斉藤伸也社長、資本金1000万円)は、引越先に盗聴器が仕掛けられていないかどうかを調査するサービス“新生活安心パッケージ・調べて安心くん”を開始する。
 いま、全国で盗聴装置の市場規模は年間約10億円。約40万個が売られており、その9割が電波式(2003年現在)。一方、盗聴装置の調査・発見率は約8%(発見/調査比)に過ぎない。売られた盗聴器の大半が、その後どこかで眠り続けていることは容易に想像できる。セキュリは昨年、166個の盗聴器を発見・除去したが、住宅地での発見が約4割、またその3割が移転入居に際して発見されたという。
「増加し続ける盗聴器の存在と、一般家庭からの発見率が最も高いという事実、また、移転入居時の発見率が最も高いという特質から考えたとき、引越サービスのオプションとしてパッケージを開発しようと考えたんです」
 と、同社の斉藤伸也社長は言う。
 内容は、引越しサービス、あるいは不動産管理会社への申し込み時点で、サービスメニューのひとつとして提供し、引越し先の盗聴器の有無を調査するというもの。同様のサービスは松本引越センターが2003年12月から自社サービスとして事業を開始しており、今年4月までに約400件の実績を上げている。
 セキュリでは、価格を一律2万円に設定し、フォローサービスを値引き(30~50%)することで、より確実な調査結果を保証している。
 同社はいまのところ、道内唯一の盗聴・盗撮調査専門会社であり、NPO法人日本情報安全管理協会(JiLCOM)にも加盟している。このサービスには、数年内に国家資格化を目指しているJilCOM認定資格「通信傍受対策技士」保有者を配置し、作業に充てる予定だ。
 同社では初年度の今期、同サービスの売上予想を200万円としており、2年後の2006年度には売上高3400万円まで拡大する目標を立てている。
 サービス・インは今秋。セキュリティ意識が高まる中、見えない恐怖に対抗するには、プロフェッショナルの技術が必要になる。
●(株)セキュリ
 札幌市北区北7西2-6 37山京ビル
 Tel.011-700-1711
 Fax.011-700-1708
 http://www.seculi.com/
拝 映輔
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