今期は営業にも力・HoPE2004年度総会開催/2004-06-23 |
6月23日、北海道中小企業家同友会産学連携研究会(HoPE)の年次総会がJST研究成果活用プラザ北海道で開催された。会員企業210社中120社以上が出席し、総会の前に行われた特別講演では、宮田昌和サンエス電気通信社長、野長瀬裕二埼玉大学地域共同研究センター助教授から、産学連携の実際について講演を受けた。 宮田氏は、Sappro-Biz-Cafe代表理事として、過去のBizCafe活動の総括や、今後の展開について、「IT業界関係者が多いBizCafeだが、本来目指しているのはITをさまざまな業種に役立てること。将来はHoPEとも連携していきたい」と語った。 野長瀬氏は、国公立大における産学連携のあり方について、「全ての知財戦略は、学内に営業力のある人材をおき、共同研究に理解ある企業を探すことが第一歩となる」と述べた。 特別講演の後行われた総会では、各研究会から前年度の活動報告などがあり、今後の活動方針について討議、承認されて幕を閉じた。 「北海道における産学官連携システム」として認知されつつあるHoPEは、研究開発のステージで好業績を上げてきた。だが、「営業力を確保し、新製品の販路を拓かなければ、産学連携の試みが本当に成功したとは言えない」(千葉武雄・白石ゴム社長)との声もあり、今期は産学連携の成果を試す正念場の年であるとの認識が、HoPE内部で持たれている。 今期、HoPEは北海道における新産業の創出も視野に入れ、新事業を担う会社設立も視野に入れて活動するという。 ちなみに今回の総会参加120社以上という数字は、会場である研究成果活用プラザで行われた会議で過去最大。その後行われた懇親会の出席者70余名も、同じく新記録という。HoPEのこの親和力の高さと産業界主体の豊かな発想をもって、地域経済の復活に大きな役割を果たすことが期待されている。 ●北海道中小企業家同友会産学連携研究会HoPEhttp://www.hokkaido.doyu.jp/hope/
写真:HoPE総会の様子 拝 映輔
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