佐藤水産文化ホール第1回記念講演「いただきますを忘れずに」開催/2004-06-28 |
6月25日、佐藤水産本店3階にある「佐藤水産文化ホール」で第1回記念講演「いただきますを忘れずに」~次代を担う子どもたちに豊かな食生活を~が開催された。 講師は作家・FMアップル「北の食物研究所」パーソナリティーの森久美子氏。 26歳で結婚、上京してから長男のアトピー発症によってUターンし、食育に気を配りながら2子を育てた森氏の、経験に基づく豊かな話題が100人の参加者の心を捉えた。 札幌出身の森氏にとって、豊かな食は上京前には“空気のような存在”であり、上京するまで気づかなかったという。また、同じ道産の食物であっても実家と東京の自宅とでは味が違い、環境の大事さを痛感したと述懐、地産地消につながる身土不二の話や、食糧自給率向上の重要性に触れた。 子育てに関しては、一尾のサンマや新巻鮭一本から、食物のもともとの姿を考えさせる訓練を積ませていると言い、「息子の友人が自宅に遊びに来て、急須を初めて見たと言った」と、中食や個食など現代食生活の“コンビニ化”を、笑いを交えて批判した。 まさに“食生活”は基本。それも、食物の味や栄養価だけではなく、団欒や会話といった環境まで含めて、初めて意味を持つ。“豊かな食を提供したい”と考える佐藤水産にとって、第1回記念講演に相応しい内容となった。 佐藤水産文化ホールは、一般からの利用も受け付けている。 利用時間は9:00~20:00。使用日の3ヶ月前から受付可能(電話・郵送等による受付は不可)で、利用する場合は、使用承認申請書に所定の事項を記入し、使用目的や内容が適当であれば、使用料を納付し、使用承認書を得て許可される。 基本使用料は午前(9:00~12:00)、午後(13:00~17:00)、夜間(17:00~20:00)とも6,300円。午前/午後(9:00~16:00)10,500円、全日(9:00~20:00)15,750円。備品は会議用テーブル30台、ミーティングチェア100脚、司会台1台、展示用パネル10枚。営利・営業目的では使用できず、主に文化・芸術関連の展示などに利用して欲しいとしている。 「食に関する講演会」は、今後も定期的に行われる。次回は8月に開催される予定だ。 ●佐藤水産 〒063-0803 札幌市西区二十四軒3-6 Tel.011-621-6111 http://www.sato-suisan.co.jp/ ●佐藤水産文化ホール 札幌市中央区北4西3 交洋駅前ビル3F Tel.011-200-3100
写真:森久美子氏 拝 映輔
|
|
ニュース一覧
インタビュー一覧
コラム一覧
連載小説一覧
TOPに戻る
|