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Last UP Date:2014-06-29
北海道勢で甲子園初優勝「駒大苫小牧高ナイン」道庁で優勝報告会/2004-08-24
 8月22日、済美高(愛媛)を13-10で打ち勝ち、夏の甲子園(第86回高校野球選手権大会)で、東北以北・北海道勢初の優勝を飾った駒大苫小牧高ナインが道庁を訪れ、優勝報告会を行った。会場には約7000人の道民が集まり、ともに勝利を祝った。
 高橋はるみ道知事は挨拶で、
「決勝戦はアルプス席で応援したが、取られたら取り返す粘り強さに感動した。これは全員の勝利。誰もが達成できなかった偉業を成し遂げてくれた。道民に夢と希望を与えてくれてありがとう」
 と語り、香田誉士史監督は、
「何より570万道民の声援のおかげで、あらん限りの力を振り絞り、勝つことができた。白河の関はおろか、津軽海峡を超えて北の大地へ真紅の大旗を持ちかえることができました」
 と応えた。
 駒大苫小牧高は1964年創立。野球部は1966年に甲子園初出場。今大会では、緒戦の2回戦で佐世保実業高(長崎)を7-3で破り、3回戦で日大三高(西東京)を7-6、準々決勝で横浜高(神奈川)を6-1、準決勝で東海大甲府を10-8でそれぞれ勝ち上がり、全国制覇を成し遂げた。
 関係者は、「今回の優勝は決してフロックではない」という。道外強豪高との遠征他流試合による精神面の強化策や、運動能力向上への合理的な練習法など、優勝への可能性は十分にあった。こういった積み重ねが“甲子園で勝てない北海道”という呪縛を解き放つ原動力になったわけだ。本道の経済界も、“一次産品は優秀だが、売り方を知らない”“プロモーションが弱い”といった同様の呪縛に囚われ、本来の能力を発揮できない状況にある。
 今回の駒大苫小牧高の優勝に、全国に打って出る「夢と希望」をもらったのは、北海道経済を支える地場企業群に他ならないだろう。
 今回初優勝を果たした駒大苫小牧高ナインには、10月頃に道民栄誉賞が贈られる予定だ。
写真:上:報告会に望む駒大苫小牧高ナイン 写真:中:挨拶に立つ高橋はるみ知事 写真:下:集まった道民
拝 映輔
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